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モンゴル遊牧民の生活体験レポート

2006年5月 5日 (金)

モンゴルぼけ・・・日本でゲルに住む!?

GWにモンゴルで遊牧民的生活を体験してしまってから、早1か月。なんと1か月の間、心を病んでしまい、ブログを書くことができませんでした・・・。病名は、「モンゴルぼけ」です。移動式住居のゲルを一歩出ると、見渡す限りの蒼い草原、青い空、満点の星・・・ゲルの中にいるときの、大自然と紙一重でつながっている感覚。

日本に戻ったイエカエル、「金利上昇」、「都心のマンション価格高騰」などというコトバに勝手に焦りまくり、モデルルームや中古物件のオープンルームに行きまくってみました。でも、「モンゴルぼけ」を引きずった状態では、どんな素晴らしい設備を完備した物件を見ても心に響かないんです。

「床暖房完備!」といわれても、「床に家畜の糞を敷き詰めれば、室内はあったかいのよね〜」なんて思ってしまうし。

「浴室にミストサウナ付き!」といわれても、「風呂なくても生きていけるもんね〜」なんて思ってしまう・・・。

病気です。これはもう、ゲルに住むしかない!というわけで調べたところ、なんと日本でゲルを売っている会社がありました!

≫山貴交易(株)

一番小さいタイプ(直径2.5メートル)お値段は・・・

24万7800円!!

組み立ては初めての場合でも、2−3人で2時間程度でできちゃうそうです。

≫ゲルの組み立て方

土地を買って、ゲルに住む。うーん、そんな選択肢もあり?!湿度の高い日本では、メンテナンスが大変とのことで、維持費が高くついてしまうかも知れませんが・・・。

ちなみに、日本でもゲル体験できるところを発見!

那須にある「モンゴリアビレッジ テンゲル

今年は、モンゴル建国800周年ということで、ひそかなモンゴルブーム。ゲル人気も高まるかもしれません。




2006年5月 4日 (木)

遊牧民の住まいに潜入!②〜モンゴル体験vol.6

モンゴルの大草原の春は、家畜の子供たちが生まれる季節!見てください、この、トイプードルのようにキュートな子。あの、カシミヤを生み出すカシミヤ山羊の赤ちゃんです★

遊牧民の生活は家畜なしでは語れません。ガイドさんによると、モンゴルの遊牧民は、主に山羊を飼育する集団、主に馬を飼育する集団、というように、グループごとにメインで飼育する家畜が異なるのだとか。

イエカエルがお世話になった遊牧民の家庭は、主に山羊を飼育していました。その数、子ヤギだけで約100頭。うじゃうじゃいます。

遊牧民は山羊の乳を食すため、親山羊が子山羊に直接授乳させないようにしています。そのため、授乳は人間の手で。放牧する際も、親山羊と子山羊を別々の場所に連れて行きます。

▼子山羊グループの放牧のようす

▼親山羊グループ

▼この春生まれた子牛。やはり、人間の手で授乳します

▼別の遊牧民グループは馬の放牧をしていました。
100頭を超える馬の放牧は圧巻!

▼シェパードって牧羊犬だったんだなあ、と実感。ちょっとお昼寝ですsleepy


放牧は男性の仕事。朝から馬に乗り、良い草のある場所まで家畜を連れて行き、放牧。日没までに戻ってきます。ちなみに、今年の冬は雪が少なかったため、家畜の餌となる草があまり育っていないとか。自然環境に大きく左右される遊牧民の生活。過酷な環境の中で、家畜たちとともに生きる様子を垣間みさせてもらいました

遊牧民の住まいに潜入!①〜モンゴル体験vol.5

モンゴル滞在中、馬のお世話をしてくれた遊牧民の少年のオウチを突撃訪問!させてもらいました。

少年が両親と3人で住んでいるゲルは、われわれが宿泊しているツーリストゲルよりも一回り大きく、扉や家具の装飾が華やかで美しいものでした。
▼扉のペイントが美しい

▼家具も華やかな文様がペイントされ、美しい

▼食器や調理道具が入っていました。

▼ベッドの上にまな板を置き、調理をしています。

▼小麦粉と水、塩を練ってナンのような食べ物を作ってくれました。
調理はストーブの上に鍋を置いて。

▼ラジカセが!少年は馬に乗りながらずっと流行歌を歌っていました

▼電気があるの?!とコードを辿っていくと、バッテリーが。
そして、その電源は・・・太陽電池!

「遊牧民の住まいに潜入!その②」では、遊牧民と切っても切れない家畜の関係についてレポートします

ゲルの中はどうなっている?〜モンゴル体験vol.4

モンゴルの遊牧民体験。いよいよ、ゲルの中へ入ってみましょう!

少し腰をかがめて、ゲルの中へ入ると、蛇の目傘を開いたような屋根部分の骨組み、格子状に組まれた壁部分の骨組み、そしてそれらを中央で支える2本の支柱が目に入ります。この骨組みにフェルトのシートをかければゲルの出来上がり!組み立てにかかる時間は、たった1時間程度だとか。地元の旅行会社の社長によると、同社では10個のゲルを所有しており、観光客の数に合わせてゲルの個数を増やすとのこと。設置場所も季節やその年によって自然条件などを見て最適な場所を選ぶとのことで、まさに移動式、組み立て式テントといったところ。



骨組みはヒモで結んでいるだけ。白いシートの内側は分厚いフェルト。床は土の上にシート、絨毯を敷いただけ。シートに下に家畜の糞を敷き詰め、「床暖房」とすることもあるそう。発酵してホカホカしそうですね・・・。


中央にはストーブが。木の枝や牛糞を乾燥させたものを燃料とします。煙突は屋根の中央にある灯り取り部分から突き出すカタチ。室内には一切煙がこもらない仕組みとなっています。

天井の明り取り。カバーをずらすと、明かりが入ってきます。電気はないのですが、この明り取りだけでも室内はかなり明るいです。夜間はろうそくの灯りで室内を照らします。ちなみに、雨が降ると煙突をしまい、カバーをかけます。

ベッド。清潔でなかなか快適でした。

ゲル用の手洗い台。お!水道があるの!?と一瞬、色めきましたが、鏡部分の裏手に付いている小さなタンクに汲んできた水を注ぎ足して使うものでした。ちなみに、タンクに水が入っていなかったので、3日間、ペットボトルの水で歯磨き。もちろん、お風呂、シャワーはなし!やかんに沸かしてもらったお湯でタオルを湿らせ、体と髪を拭いていました。非常に乾燥した土地ですので、風呂ナシでもなんとかなりそう。


以上、ツーリスト用のゲル。次回は、ホンモノの遊牧民が暮らすゲルを突撃取材します!

大草原の小さな家〜モンゴル体験vol.3

ゲルはモンゴル語で「家」を意味する言葉だそうですが、一般的に遊牧民の移動式住居のことを指します。中国語の「包(パオ)」のほうが日本では知られているかもしれませんね。

▼見渡す限りの大草原にポツンと佇むゲル



今回の旅行は、マニアックなツアーに強い旅行会社が提供する「大草原・ゲル滞在・乗馬体験 5日間で行くモンゴルの旅」というパッケージ。参加者は私と友人の2名のみ。プライベートツアーみたいなものです。「ツーアリストゲル」と聞いていたので、バックパッカーがうじゃうじゃいるキャンプみたいなものかと思いきや、見渡す限り何もない草原にゲルが2つのみ…。文字通り「大草原の小さな家」です。えええ??誰もいないのですか??現地の旅行会社の社長さんに聞くと、

「あなたたちが今年初めての観光客サマです」

「えっ?」

「観光客は7月から9月初めに来ます。モンゴルの春は、気温が低く、風や砂嵐も多い。そんな中いらしたあなたがたはとっても勇敢ですね」

ゆ、ゆうかん・・・。単に無知だっただけです。

リサーチ不足でした。モンゴルの5月の気候がこんなに厳しいものだったとは。平均気温は20度と聞いていましたが、これはあくまで「平均」。モンゴル人のガイドさんによると、「春の天気は女性の移ろいやすい心と同じ」と言うのだとか。朝、曇り空でダウンジャケットを着ても寒いと思うと、昼はぱっかーんと晴れ上がり、フリースだけでも汗をかく、といった感じ。

▼ネバーエンディングストリーで「無が襲って来る!」のシーンに似ています。






▼快晴!


▼中央部分に小さな「竜巻」が!!




こんな厳しい大自然の中で、テントのようなゲルでホントに大丈夫なの??大草原を360度見回しても、われわれが宿泊するゲルとガイドさんが宿泊するゲルの2つしか人工的なものは見えない世界。果たしてどうなることやら・・・?!

モンゴルへ行くワケ〜モンゴル体験vol.2

何度も書いているように、今回のモンゴル行きのきっかけは、20年前、中学校の教科書で読んだ司馬遼太郎氏の「星の草原」。見渡す限りの大草原で足がすくむほどの満天の星空を見上げるというシーンが私の脳裏に焼きついて離れず、いつか自分の目で見てみたいと思っていました。

▼この空が夜は巨大プラネタリウムに…!


さらに、国内外での引越し歴15回、同じく国内外での転職歴3回超、結婚・離婚・・・という一所に収まらないNOMADな生き方から、大草原で遊牧生活を送るモンゴルの遊牧民への興味をかきたてられたといえるかもしれません。

▼この春生まれたばかりの子ヤギたち。春は子育てシーズンです


そして、もうひとつ。今回、モンゴルに行くワケを付け加えるならば、世界でも希少になりつつある遊牧という生活様式、移動式住居がどのようなものか?住宅という仕事にかかわる者として興味があったということでしょう。さまざまな設備が完備され、さらに進化を続けている日本のマンション事情を見ながらも、そもそも住まいに必要なものって何?住まいの原点ってなんだろう?そんなことも、電気・水道・ガスのない大自然での伝統的な暮らしを体験しながら考えられれば…と。

ゲルの設備や機能、実際の暮らしぶりについては次回へ・・・


バツイチ、モンゴルへ行く!〜モンゴル体験vol.1

バツイチになって初めての海外旅行ですairplane
姓が変わったので、パスポートを新規取得しました。感じ方は人それぞれですが、イエカエルの場合、旧姓使用に強いこだわりがありましたので、日常生活では徹底して旧姓を使用。戸籍に紐づくパスポートやビザ、クレジットカード、キャッシュカードなどの公的書類や金融機関のカードのみ、戸籍上の姓を使用していました。海外に行く度、まるで自分じゃないような氏名を書くことに抵抗を感じていたので、今回、出入国カードに氏名を記入する際、大げさですが…本当の自分に戻れたような、そんな気がして、言いようのない嬉しさを覚えました。

▼新しいパスポートとモンゴルの出入国カード

▼新たな旅立ちに、チンギスビールで乾杯★ホップがきいてホロ苦・・・

さて、バツイチ初!記念すべき海外旅行にモンゴルを選んだワケは・・・?次回へつづく

モンゴルより無事帰還!

モンゴルの遊牧民の移動式住居「ゲル」に潜入!しておりましたイエカエル軍曹ですが、本日無事帰還いたしましたっ!

▼ゲルの前で記念撮影。確かに行ってまいりました!

▼馬で大草原を駆ける日々…

GWしょっぱなの4月29日に成田を発ち、ミアット・モンゴル航空で約5時間半かけて首都・ウランバートルへ。チンギスカーン空港より、車で西へ約45キロ行った草原にポツンと佇むゲルが2棟。見渡す限り何もない大草原、外気温5度〜16度の中、電気も水道もガスもないゲルで過ごした3日間を少しづつレポートしていきます

プロフィール

フォトアルバム

イエカエル

イエカエル

住宅情報ナビの元編集部員。バツイチ★30代女性。引越し17回、ドイツ、シンガポール、オーストラリア、中国での生活経験有。遊牧民的人生を送ってきたため、定住できる家を買うのが子供の頃からの夢。06年、ついにマンション購入!08年10月より、持家を残して上海転勤に…。